「VRC年間アワード2019」エントリー書籍が決まるまで
こんなはずじゃなかった。。。
そりゃ、読書は好きだし、読書会に参加して得られる気づきや他の人からのフィードバックは新鮮な発見だ。
VRC(Visionary Reading Club=ビジョナリー読書クラブ)のメンバーが、読んだ本をFacebookグループに投稿してシェアしている。こんなにたくさんの本が紹介されているのにグループ内だけの活動に留まるのはもったいない。
VRCは素晴らしい場だ。
だから、ちょっと背伸びして、VRCの活動を年間アワードとして外部に発信できたら、もっと多くの人が楽しめるのではないか。
「おもしろそう」と軽い気持ちで口にした。
まさか、本当にやることになるとは。
そして、実現までにこんなに大変な経験をするなんて……
まわりから背中を押された格好で、VRC年間アワード委員会が立ち上がったのが2019年1月18日。
個性的なメンバーが12人集まった。
- 毎月選出
- ビジネスに役立つ新刊
- 動きながら考える
ということだけで走り出した。
まずい!
即座に行動しないと、どんどん負荷が増えていく。
「コンセプトと選考方法」を具体的に決めないと。
これはまったく問題なし。
ところが、選考方法に困難が立ちはだかった。
選出は、毎月以下のようにルーティン化できれば良いと思っていた。
- 月初に、アマゾンや東洋経済オンラインなどを参考に候補を20冊あげる
- さらに読みたいと思う本10冊に絞る
- 10冊を委員メンバーで手分けして読む
- 「ビジョン実現のために役立った」「人におすすめしたい」という2つの視点から星(点数)をつけて、Facebookグループにビジョナリー宣言の投稿をする
- 他者の投稿を読んで、「共感した」「読みたい」という感情から星をつける
- 星を集計して、星数の多い上位5冊を毎月選ぶ
ところが、最初の20冊を選ぶところから多大な労力と時間がかかった。
最初の月は「えい、やっ」と何とか走り出せたものの、ひと月に発行される新刊ビジネス書は600冊以上! そこから20冊を選ぶまでにかかる時間と労力は予想以上。タイトルだけで選ぶと「大外れ」「残念」な結果となることもあった。選出する人のフィルターも気になるところ。
他者の投稿を読んで「共感した」「読みたい」という感情から星をつけることにも問題が……
- 同じ本でも他の人の引用や気づきが異なると、星の数が変動してしまうことがあって悩ましい
- 引用された箇所のみから評価をすることに抵抗がある
- 本を読んだ人の評価よりも、コメントした人の星の数で結果が大きく変わってしまう
- Facebookグループの投稿をたどって星の数の集計自体が大変
などなど、実際に毎月5冊選ぶ上でもまったくもって一筋縄ではいかなかった。
毎月1回ZOOM会議を行って話し合いを重ねた。
振り返りと改善をくり返し、少しずつ変化していった。
- 委員会だけでなく、誰でも参加しやすいようにFacebook投稿の仕方にする
- 他者の投稿に対する点数は星ではなく、「読みたい」という記述があれば、星1点加算とする
- VRCメンバーにも選考本を読んでもらう働きかけをする
- 月々の選考本については、委員が選び購入した新刊本を優先する
ところが、6月以降、アワード委員それぞれの事情が複合的に重なったことにより選出が大幅に停滞。8月の夏休み中に挽回しようと努めたものの、W杯ラグビーのような逆転トライにはならず。10月時点で、選定と読書・投稿を終わらせる事は困難となった。今まで積み上げた点数制にも疑問を覚えた。
- 評価の基準がこれでいいのか?
- そのときの感情や流行に左右される
- 人によって評価が分かれ、母数が少ないため一般化できない
のこり2カ月というところにきて、方向性をぐるりと変えた。
積み上げてきたものを壊すのは、ものすごく怖かった。
変えるには勇気が必要だった。
しかし、プロジェクトをやり遂げるために思いきって決断した。
みんながいいと思える本ではなく、
誰が何と言おうと「私がこの本がいいんだ!」
という本を選ぼうと。
年間アワード委員およびVRCメンバーが「ビジョン実現のために私がよかった本」として、お勧めしたい新刊本を3冊選定し、その理由を掲載することにして、ホームページ上で公開するまで、なんとかこぎつけた。
これが良かったのかどうかはわからない。
ただ言えるのは、一年前にはゼロだったものがVRC年間アワード委員会として走りながら考えて行動し、委員やVRCメンバーが読書を積み重ねた結果、今は形になって実現しているということ。
ビジネスで頑張るあなたに、お勧めしたい新刊本が役に立ちますように。
あなたのビジョン実現のために参考になった本に、ぜひ、投票をお願いします。
(※2018年12月〜2019年11月に発行された書籍が対象となっております。)