VRC年間アワード2022が終わって

2022年のVRC年間アワードの結果発表がありました。
※「VRC年間アワード2022」結果発表はこちら

アワードの候補書籍を選出したのはビジョナリー読書クラブのメンバーで、年間1人30冊〜400冊、合計1,410冊読んでいます。その中からイチオシの1冊を選ぶときの葛藤、発表するときの気持ち、結果を見て考察など、感想をお聞きしました。

本の魅力を再確認し、本を通じた広がりを実感

第1位『1%の本質を最速でつかむ「理解力」』を推薦しました、きらけんこと吉良健一です。まずは、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

私は通常、毎週日曜日あさ7時の読書会「サンデービジョナリー」にて、自分のビジョン実現のために、読んだ本から引用、そこからの気づき、今後の心掛け、行動を宣言しています。書評、レビューはしないルールとなっています。

ところが、VRC年間アワードとして推薦するとなると、通常の宣言では行わない、書評、レビューが求められます。

2022年発行の書籍にて私が読んでいたのは15冊でしたが、その中で自分が推薦するとなると、視点が変わります。本を読み直して、推薦本『1%の本質を最速でつかむ「理解力」』を選びました。

そして、原稿を書きます。推薦本はどんな人におすすめかを考え、その方に向けてどのように書けば伝わるのかを考えて原稿を書きました。あらためて、目的によって本の捉え方の異なりを感じました。

プレゼンの持ち時間は1人6分。私の発表順は、9名の内5番目でした。先の方の発表を聞きたいのですが、緊張のためか頭に入ってきません。あと何人で私の番。そんな事ばかり考えていました。

いざ、プレゼンが始まると、えいやと覚悟を決めて早口にならないように話すことを心掛けました。法人営業という仕事柄、オンライン面談に慣れていてよかったです。

あらためて他の発表動画を見返すと、みなさんの熱量が感じられて読んでない本をすぐにほしくなりました。これだけ熱量をこめてすすめられると、読みたくなるものだと思いました。

結果は、私がプレゼンした『1%の本質を最速でつかむ「理解力」』がアワード受賞しました。
これは、何より著者、山口拓朗さんの後押しの力です。山口さんにVRC年間アワードのことをご案内させていただき、SNS、メルマガにて告知までしていただきました。多くの方の支援をいただいた結果です。感謝申し上げます。

そして、今回の経験を通じて、本の魅力を再確認し、本を通じた広がりを実感できました。ありがとうございました。

吉良健一

著者さんと交流が出来る読書会って本当に楽しいですね!

第2位『限りある時間の使い方』を推薦しました、松田展尚です。この本を選んだのは、自分にとって残された時間が限りある、という事を痛感しているからです。

2020年度は『DIE WITH ZERO』を選定していますが、こちらの書籍も非常に似た内容になっています。

という事で、自分自身にとっては、ビジョン実現に役立つ本、として選びましたが、審査員や一般投票の皆さんはどの書籍に興味があるのだろうと、ワクワクしていました。

結果的には、『YOUR TIME』と『限りある時間の使い方』が同票2位になるという、ある意味驚きでした。 どちらも時間をテーマにした書籍であり、投票された皆さんもとても時間の使い方に関心が深いと改めて感じました。

アワード選考読書会には、著者さんが参加して頂け、直接発表に対してコメントを述べて頂けた事は、参加者の皆さんの心に響いたのでは?と感じます。私自身も選考読書会が終わった後、その書籍を即購入しました。著者さんと交流が出来る読書会って本当に楽しいですね!

さて、栄えある第1位は『1%の本質を最速で掴む「理解力」』でした 。おめでとうございます!

松田展尚

係わっていただいた全ての皆さんに『感謝』

第4位『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣』を推薦しました、高安慎一です。

まずは、審査・投票にご参加いただいた皆さんに感謝いたします。ビジョナリー読書クラブのイベントに、これだけ多くの方が注目してくださったことは非常にうれしいです。

今回、初めてアワードのプレゼンターを務めさせていただきました。できるだけわかりやすくコンパクトにお伝えすることを念頭に準備させていただきました。

私が推薦した1冊『GRATITUDE─感謝の習慣』にもたくさんの方に投票していただきました。改めて御礼申し上げます。

審査当日の発表はトップバッターでした。
普段から音声配信で発信活動をさせていただいているのですが、アワード独特の緊張感はまた違った雰囲気でした。さすがに緊張しましたが、伝えたい想いはお話しできたと思います。

プレゼンはできるだけゆっくり話すことを心掛けました。緊張するとつい早口になってしまうので、そこだけは注意を払ったつもりです。後で動画をご覧いただく方のためにもその方が伝わりやすいかなと。
ただ、プレゼンの際の目線は後でチェックして改善すべき点だと感じました。カメラではなく、画面をほぼ見てしまっていましたので。オンライン独特の注意点ですね。

アワード前後に、私の音声配信チャンネルで一般投票を呼び掛けたり、一緒にプレゼンされる方とコラボ配信をしたのも貴重な経験でした。後日、リスナーの方から投票参加しましたとのコメントも寄せられました。私たちの想いが配信を通して伝わった気がしてとてもうれしかったです。

私の推薦した書籍の通り、係わっていただいた全ての皆さんに『感謝』です。

今回ノミネートされた本はどれも素晴らしい1冊です。ぜひ皆さんに手に取っていただきたいと思います。そして、このイベントを通じて読書の素晴らしさが1人でも多くの方に伝わっていることを願っています。ありがとうございました。

高安慎一

読んだ後にその人の人生にどのような影響があるのかを考え選書

第5位『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』を推薦しました、 平野友朗です。

いよいよ結果が発表となりましたね。

代表者9名の一員として1冊を選ぶ。これはかなり大変な作業でした。私自身ビジネス書を中心に年間400冊を読んでいます。どれも魅力的で、絶対に世の中の「誰か」の役に立つ本ばかり。とは言え個人的な趣味を反映した「ただのオススメ」はすぐに選べます。しかし、「社会的に意義があるか」という観点を入れると一気に選書の難度が上がります。自分の選んだ本がどの程度受け入れてもらえるのか、実際に読んでもらえるのか。そして、読んだ後にその人の人生にどのような影響があるのか。そんなことを考えながら一冊を選びました。

結果を見ると順当とも言えます。時間や感謝など普遍的なものが上位に入っています。ただそれ以上に、「理解」に対する興味があるのでしょう。世の中が複雑化し、先が読めないVUCA(Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguity)の時代。それを乗り越えるには、ものごとを正しく捉えて理解し、自分なりに考える力が重要。人の理解、現象の理解、ものごとの理解、それらができるためには理解力を上げるのが重要。
そう考えると、世の中を反映した結果なのかも知れません。

『1%の本質を最速でつかむ「理解力」』著者の山口拓朗さん、おめでとうございます!

平野友朗

プレゼンの重要性や、伝える力の大切さを再認識

第7位『THINK AGAIN発想を変える、思い込みを手放す』を推薦しました、高村紀廣です。

今回は、アワードプレゼンターとしての参加は、大変貴重な経験となりました。
感想が3つあります。

ひとつ目は、選書についていろいろ考えました。
人気がある書籍にするか、日本人著者から選ぶか、得票数が稼げるか、など思い浮かびました。ですが、ここはアワードなので、「自分が読みたいか」「人に勧めたいか」「社会的意義があるか」の切り口で選びましたので、迷いなく行かせていただきました。

ふたつ目は、プレゼンについてです。
プレゼン時間が限られていることは、逆に有効でした。「伝えるべきこと」に集中しないと時間は足りなくなります。どこを削るかを選択して、原稿を修正していきました。
発表の順番も中盤でしたので、皆さんの発表を視聴しながら順番を待ちました。当日は、自分の思いをわかりやすく表現するために、緊張感と自信を持ってプレゼンに臨み、あっという間に終了しました。

また、他のプレゼンターの発表も聴くことができ、多くの知見を得ることができました。それは、観客の興味を引くための演出などに取り組まれていたことです。プレゼンする書籍がいいのはあたりまえ。でも審査員がこの書籍を読まれているとは限りません。さらに読まれていないからこそ、プレゼンする意義があることに気付きました。
それを踏まえても、点数つけていただき、ありがとうございます。審査員の方々には感謝しています。

最後に、今回の経験を通して、プレゼンの重要性や、伝える力の大切さを再認識しました。自分の思いを正確に伝え、聴衆の理解を深めるために、今後も読書会などで意識することで、継続的にトレーニングを行い、更なるスキルアップを目指していきたいと思います。
ありがとうございました。

高村紀廣

これから先自分が社会に還元するために、このタイミングでの学びだった

第8位『「答えのないゲーム」を楽しむ思考技術』を推薦しました、西村佳子です。

この度はVRCアワードに推薦者として参加させていただきありがとうございました。推薦者の皆さんの本への情熱やプレゼンはもとより、運営に関する知識や手腕、実行力など本当にいろんなことを自分ごととして学ばせていただきました。この学びはこれから先自分が社会に還元するために、このタイミングでの学びだったのだと受け止めています。

私が推薦させていただいた書籍は、「思考力」について技術的なことが具体的に書かれていますが、その根底にある思想は「訓練したいでできるようになりますよ。」というもので私をとても勇気づけてくれます。この思いが投票してくださった方々に届けられたとしたら、とても嬉しいです。

最後になりましたが、見事アワード1位を獲得された『1%の本質を最速でつかむ「理解力」著者の山口拓朗さん、おめでとうございます。

西村佳子

価値を倍増する発表で順位にかかわらず全部マル

第9位『THE FORMAT』を推薦しました、本村和也 です。

はじめに、このような機会を与えてくれた皆様に感謝いたします。

最初に選んだ本は有隣堂で偶然手にとってまさにドンピシャだった4センチ厚の鈍器本の一冊で した。しかし今年の発行で対象外。残念です。が、今年これを超える本が出てこなけれ2023はこれでいきます。

最後から二番目の発表ということで少しほっとしました。が、だんだん順番が回ってくるにつれて皆さんの素敵な発表にとても及ばないと思い緊張しました。プレゼンの6分はあっという間でしたが、反省点が たくさんあるので、次回は3回リハーサルして臨みます。

結果を見て、どの本も素晴らしい内容だし、その価値を倍増する発表で順位にかかわらず全部マルです。

最後に 著者さん、出版社さんに連絡できたことも新しい体験でした。 自分の動画は改善点一杯ですが、次回は捲土重来します。ありがとうございました。

本村和也