開催レポート 自己肯定感を育てる宝物ファイルとは 〜岩堀美雪氏 『なぜあなたの力は眠ったままなのか (自分を好きになる宝物ファイルプログラム)』セミナー

みなさんこんにちは。

ビジョナリー読書クラブに参加させていただいている松井裕志です。

2024年11月10日(日)に読書クラブイベント、「自己肯定感を育てる宝物ファイルとは 〜岩堀美雪氏 『なぜあなたの力は眠ったままなのか (自分を好きになる宝物ファイルプログラム)』セミナー」が開催されました。

オンラインイベントでした。30名を超える方々が参加されました。
会員の方以外にも興味のある方、また、宝物ファイル認定講師の方も参加していただきました。
実は、私も宝物ファイル認定講師の一人です。

参加されたみなさまも自己肯定感の大切さについて共感されてる様子でした。

また、イベント中は、質問や意見などがチャット欄に書き込みがたくさんあり、盛り上がりましたね。

多くの方が「宝物ファイルプログラム」に興味をお持ちになっていただけて認定講師としてもうれしかったです。

この本は、理論と具体的な事例が分かりやすく書かれているとても読みやすい本です。
しかも、どうすれば私たちは自分が持っているたくさんの力を発揮することができるのかという根本的なことが書いてある本で、今とても人気の本になっています。

ではイベントがどのように行われたのかをご紹介します。

────────────
イベント概要
────────────

  • 岩堀美雪さんによるミニセミナー
  • 『なぜあなたの力は眠ったままなのか (自分を好きになる宝物ファイルプログラム)』アウトプットワーク
  • 著者への質問コーナー

【岩堀美雪さんによるミニセミナー】

岩堀さんのミニセミナーの内容をご紹介します。

1 岩堀氏の出版と研究活動

(1)出版までの経緯と思い

致知出版社の藤尾社長の講演会に行き、藤尾社長を知り合いに紹介していただいて「宝物ファイルプログラム」の取り組みをお話したところ、本を出してみないかと言われたことがきっかけとなる。

実は1冊目は自費出版。

2冊目は2年がかりでやっと出版した経緯があった。

今回出すとしたら自分で納得のいく内容の本を出したいと思ったということです。

(2)研究の結果から分かったことと事例

全国学力調査の6年生に対する「自分には良いところがありますか?」という質問に対して、全国平均が29.5%に対して岩堀先生のクラスは63%。次の調査でも岩堀先生の学年は全国の2倍以上の数値になった。

事例としては、引っ込み思案だった子どもが体育大会の応援団長をやったり、親に反抗していた子どもがピタリと反抗しなくなったりという具体的な良い行動が起きてきたということ。

なぜこんな効果があるかを、本を読んで感銘を受けた著者であるフランスの有名な心理学者のクリストフ・アンドレ先生に会いに行かれ、「このプログラムは本物だ。これまで10年以上の取り組みと成果があるのだから、今後これを広めていくのがあなたの使命です!」という言葉をいただいた。

そこで岩堀さんは考え、「エビデンスだ!」と思って、意を決して大学院に入学して研究を始めることになった。

※私の気づき
アンドレ先生にフランスまで会いに行かれる思いと行動力、そして、アンドレ先生が言われたことを学校をやめてまで実践する岩堀先生の真の素直さと、使命に対する覚悟と行動力がすばらしいと思いました。

2 自己肯定感向上プログラムの効果と普及

1)自己肯定感とメンタルヘルスの関係

自己肯定感が低いと、摂食障害、うつ症状、不安障害になりやすいことが研究で示されている。
また、いじめと自己肯定感の関係も深く、自己肯定感が高い子どもは被害者を擁護する行動をとることが分かっている。

(2)宝物ファイルプログラムの効果

宝物ファイルプログラムを実施した子どもたちは自己肯定感が向上し、特に自己肯定感が低いまたは中程度の子どもに効果があった。
高すぎる自己肯定感には影響を与えないことが確認された。

(3)研究の発表と理論の重要性

研究を発表する際には心理学の理論が必要であり、アメリカの心理学者スーザン・ハーター博士が提唱する自己肯定感強化理論を取り入れることで効果が証明された。
理論に基づくことで、研究が認められるようになった。

(4)宝物ファイルプログラムの普及と実施例

プログラムは材料費が安く、内容がシンプルであるため、広く普及している。
山口県や奈良県などでの実施例があり、問題行動の減少や学力向上が報告されている。

(5)カンボジアでの実施と大人版の開始

カンボジアの小学校で1年間実施し、子どもたちに効果があった。
また、大人版も開始され、企業や医療機関での導入事例がある。

※私の気づき
「宝物ファイルプログラム」はいつでも、どこでも、誰でも簡単に取り組むことができるプログラムで、材料費も安いです。
それでいて、学者たちの理論に裏打ちされた背景があるので、安心して誰にでも伝えることができます。

3 宝物ファイルプロジェクトの効果と全国展開

2015年に「子どもの笑顔」を立ち上げて大人版を始めた。
企業にも広めていった。

(1)宝物ファイルプロジェクトの効果

宝物ファイルプロジェクトが職場の雰囲気を明るくし、職員の笑顔が増えたという報告があった。
また、個人の自己肯定感の向上にも寄与しているとの意見があった。

(2)宝物ファイルプロジェクトの全国展開

2022年から全国の学校にテキストを無償で届けるプロジェクトを開始し、参加人数が増加しています。企業からの協賛を得て、さらに広めるための活動を続けている。

(3)認定講師養成講座

宝物ファイル認定講師養成講座を実施し、全国で講師を増やしています。
個人向けだけでなく企業向けの講座も行っている。

(4)オンライン講座の実施

コロナ禍を経て、オンラインでの宝物ファイルベーシック講座を実施しています。
参加者の都合に合わせて柔軟に対応している。

※私の気づき
私は、大人にこのプログラムを行っていただくことが大切だと思いました。
親御さん、学校の先生、会社の上司や経営者などに取り組んでいただき自己肯定感が上がると、その人たちに関わる多くの人たちも自己肯定感が上がり、幸せは社会になっていくと思いました。
今後、学校や企業に広がっていけばいいなと強く思いました。

【『なぜあなたの力は眠ったままなのか (自分を好きになる宝物ファイルプログラム)』アウトプットワーク】

ビジョナリー読書クラブでは発表の型が決まっています。

本からの引用→気づき→行動宣言。

今回はアウトプットワークということで、参加されてるみなさまにビジョナリー読書クラブでの発表の型を体験いただくワークを行いました。

何人かにお声をだして発表もいただけました。

今回はわたくし松井の発表を紹介します。

(引用)
『自分も相手も認める心』を持つ。まず自分が自分を認めることが先で、そうなって初めて相手のことも認められる」

(気づき)
認める心はまず自分から始まるのだと気づきました。

(行動宣言)
「いつも機嫌よく生活する!」

そして、著者の岩堀美雪さんからフィードバックを受け、さらなる気づきをいただけました。
自分の発表に著者からフィードバックもらえるって贅沢ですね。
ビジョナリー読書クラブならではだなと思います。

そのほか、大勢の方がチャット欄に発表を書き込みされてました。

同じ本でも、響く箇所がそれぞれに違い、気づきや行動宣言も人それぞれ。

だからこそ学びの多い読書会となっています。

【著者への質問コーナー】

ではここから著者への質問コーナー。

質問のみならずアウトプットワークやチャットへのコメントなど、幅広くお答えいただけました。

どんな質問やお答えがあったのかは参加された方だけの特典とさせてもらいますね。

────────────
参加者からの感想等
────────────

みなさまからいただいた感想の一部をご紹介します。

・本を読んだだけでは、思い至らなかったことがたくさん出てきました。ありがとうございました。

・楽しく参加させてもらいました。自己肯定感を高める努力をしていきたいですね!本に書いてあったことを試してみたいと思います。

・岩堀先生の取り組みの素晴らしさと自分の歩んできた道のりの振り返りができて有意義な時間となりました。ありがとうございました。

・私と私の友達、みんなが自己肯定感高められたらきっとステキな仲間作りができますね!

ありがとうございました!

・この読書会のフレームワーク、構成、想像よりとても良かったです。すごく効果的な読書会で、ありがとうございました。宝物ファイルのことも皆さんに聞いてもらって、とっても嬉しいです。

・褒める、認める、まずは自分からですね。ありがとうございました。

────────────
初めての方限定【初めてのビジョナリー読書会】のお知らせ
────────────

ビジョナリー読書クラブでは、初めての方限定「初めてのビジョナリー読書会」(参加無料)を毎週日曜7時に開催しています。

スタッフがフォローし、はじめの一歩を応援します。

また安心な場づくりを心がけています。「興味があるけど不安もある」という方も、安心してご参加ください!

リンク
https://visionary-reading.com/first-visionary/

文:松井 裕志