山口周
2020年12月21日
プレジデント社
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この本は「資本主義社会の終焉」という何ともドキッとするテーマで著者ならではの世界観でこれからの社会に必要なものは何かを語る本です。
「便利で快適な世界」をインストゥルメンタル(道具的)な世界と表現し、「生きるに値する世界」をコンサマトリー(自己充足的)な世界として、後者の世界へと変えていく事が必要であるし、そのために脱却が必要な考え方を著者は以下のように述べています。

「文明のために自然を犠牲にしても仕方がない」という文明主義
「未来のためにいまを犠牲にしても仕方がない」という未来主義
「成長のために人間性を犠牲にしても仕方がない」という成長主義
からの脱却が必要になります。

第二章「私たちはどこへ向かうのか?」より

効率性は現代のビジネスパーソンにとっては追い求めて止まないものであるからこそ、少し立ち止まって、この本で「もしかしたら来るかもしれない未来」を感じてみるのもよいかもしれません。
目の前で求められている効率性とは違った課題解決策が見つかる可能性があるかもしれない、探してみよう、そんな読後感を味わえる一冊です。

レビュアー

杉本輝美

頑張って働く会社員です。