THINK AGAIN発想を変える、思い込みを手放す

THINK AGAIN発想を変える、思い込みを手放す
著者 アダム・グラント
出版社 三笠書房
発売日 2022年 04月 30日(土)

推薦者:高村紀廣

高村紀廣

推薦者・高村紀廣について

高村紀廣です。製造業にて顧客の安定品質を支援している会社員です。

読書はひとりで行いますが、仲間と共有することで、倍速で理解が深まります。その素晴らしさをお届けできればと思い、紹介していきます。

おすすめポイント

既存の考え方を、新たな観点から見つめ直すことが、いかに大事かを伝える本

私たちが生きる社会は、多様性があることが当たり前であり、それが豊かさとなっている。しかし、柔軟な思考ができないバイアスに陥ることがある。特に、考えるのが得意な人ほど、考え直すことが難しくなる。「自分にはバイアスが無い」というバイアスに陥っている。そんな時ほど、再考することによって、未知の課題と解決法を見つけることができる。

人を説得する方法として「主張」「批判」「かけ引き」の3つがある。しかし、自分が意見を聞く時は、科学者たちのように「自分は無知である」という前提で自らの考え方の限界を知り、仮設と検証を繰り返し、相手から学ぼうとすることが大切。

傲慢さは能力の伴わない自信から来る。能力と自信のバランスをとるためには、「知らないことを知ること」が大切であり、自分の置かれている「今」と、身に染み付いたこだわりの元となった「過去」を切り離すことが必要。

自分の意見に固執するのではなく、意見は暫定的なものとしてとらえることが重要。自分のアイデンティティを意見と切り離すことで、より客観的な考え方ができるようになる。

交渉の場では相手を力でねじ伏せるのではなく、問い掛けを通じて相手と共感できるところを見つけ、自分自身や相手に気づきを与えることが重要。相手の価値観や思考に挑戦し、相手が思い込んでいることの背景を理解することで、相手に新たな考え方や興味を醸成させることができる。

人は能力が欠如している時、自信過剰になる傾向がある。

自分の知識に確信を持っていると、知識の隙間や誤認を探そうとしない。

私たちの判断の目と曇らせる要因は、メタ認知の不足だ。

傲慢になると、人は自分の弱点が見えなくなる。謙虚さは反射レンズであり、私たちに自分の弱みをありのままに映し出してくれる。

そしてバランスのとれた自信と謙虚さは、補正レンズだ。これにより、私たちは弱点を克服できるのだ。

 

読後感

成功を味わっているときは、それが未来の自分の足かせになることに気づかない。また、成功のかたちはひとつではなく、一人ひとり違うし、日々変化する。

読書を過去の自分を正当化する行為にしていないか。本来ならば思考を進化させるために行っていたはず。そんな読書の本質に気づき、次へ進むきっかけになった。

あらためて、この本は新たな視点を持つ起点になる本である。

こんな人におすすめ

  • 輝かしい成功体験がある人
  • 年長者 人生多くのことを経験した人
  • 挑戦しようとしている人