自己紹介


おはようございます。杉本輝美です。
最近読書会にはあまり参加できていないのですが、アワード発表は頑張らねばと思って参加しました。
本業では人事給与のアウトソーシング会社でシステム開発と業務コンサルティングを行う部署の責任者として働いています。
副業では、契約先企業の従業員に1on1を行い、「聴く」をお届けする仕事もしています。
どちらの仕事も人の話をよく聞く、理解する、ということが大事なお仕事です。
 


書籍紹介


LISTEN

LISTEN
著者: ケイト・マーフィー  篠田真貴子(監訳) 松丸さとみ(訳)
出版社: 日経BP ( 2021/8/9 発売)
https://www.amazon.co.jp/dp/4822289001/

今回ご紹介する本「LISTEN」は数年前にアメリカで出版され、昨年8月に日本語版として発刊されました。著者はケイト・マーフィ、監訳者は、篠田真貴子さんです。
監訳者の篠田さんは「聴くことでみんなが幸せになる」を世の中に広めることを価値観とし、企業の従業員に1on1をサービスとして提供している私の副業勤務先で役員をされておられる方です。
 


本の要約・引用・おすすめポイント


■要約

最近は、コロナ禍のテレワークの影響もうけて「心理的安全性」や「1on1」などのキーワードを良く聞くようになりました。
誰もが安心して発信できて、それを受け入れる風土が大事だとされているように感じます。
そんな中で、自分の意見を述べる発信型のテクニカルスキルのほかに「共感」や「傾聴」が大切であるといった話を良く耳にするようになりました。

この本では、「聴く」という訓練を私たちは受けていない、ということ、そして「聴く」ことは、人間性を高める訓練にもなりそうだなと思わせてくれます。

■引用

監訳者前書き
聞くことで私たちは、人を愛し、物事を理解し、成長し、周囲と絆を深めています。聞くとは、人間の営みそのものなのですね。

Chapter1 「聞くこと」は忘れられている より
「誰かの話を本気で聞く」とは、多くの人に忘れ去られた、もしかしたらそもそも身につけたことすらなかったかもしれない、そんな資質です。
(中略)
「聴くこと」には努力が必要です。 読書と同様に、状況に応じてじっくり聞くときもあれば、軽く聞くだけというときもあるでしょう。 しかし注意深く読む能力と同じように、注意深く聞く能力もまた、それなりの頻度でやらないと低下していきます。

次の引用では、うまく聴くことができている人を「優れた聞き手」と表現し、「優れた聞き手になるためには」を説明し、「優れた聞き手になれば」といった、その先にある世界の素晴らしさが述べられています。

Chapter10 話にだまされる人、だまされない人 より
多くの人の話を聞けば聞くほど、人間が持つ多様な側面に気づくようになり、直感も冴えるようになります。これは、いかに幅広い意見、態度、信念、感情に触れるかによって決まる、実践的なスキルです。
(中略)
理解の邪魔になる最大の原因は、自分の感情と感受性です。 私たちは、自分のそれまでの経験や心理にそって物事を解釈します。
(中略)
優れた聞き手になるためには、自分自身、そして自分の弱さを理解することが大切なポイントになります。

Chapter18 「聴くこと」は学ぶこと より
聴くことは、気付きを高めてくれます。感覚を研ぎ澄ませてもくれます。
他の人の感情に焦点を合わせられるようになると、世界はもっと生き生きと感じられ、世界ももっとあなたに生き生きと反応してくれるようになります。
そうではない過ごし方では、何の疑いもなく抱く信念と凝り固まった考えの中に閉じこもり、無音の人生になりかねません。

この本で「聴く」って、本当に素晴らしいんだなって思いました。
 


読後感、 この本を読んでのビフォーアフター


仕事(本業と副業)で、早速「聴く」訓練をしてみました。幸い、私の副業は「聴く」そのものがお仕事で、聴いた後の自分の感情や気付きなどを整理してフィードバックする仕組みもありましたので、数ヶ月かかって、ようやくまともな訓練になったなという手応えを感じるようになりました。

「聴く」訓練は、相手の状況だけでなく、自分の状況も良く見えるなと感じています。
見えなかった世界が広がる、そんな経験をいくつか重ねることができています。
読書は著者との対話で、片思いな側面もありますが、「聴く」は生身の対話で、思いを通わすものです。この思いを通わす訓練は、私に「余裕」という世界をもたらしてくれたように思います。
「聴く」ことは、他者の世界観を味わい、自分の固まった世界観を広げていく、といった世界につながるように思います。
 


どんな人におすすめか


うまく傾聴したいと思っている人はもちろんのこと、発信ばかりで疲れている人、誰かが話しているときに被せて話す癖のある人、ついつい人にアドバイスしたくなる人、人の話をきちんとは聞いていないかも?という心当たりのある人などにおすすめですが、それらに限らず、全ての人々に、ぜひ読んでもらいたい一冊です!