『YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』

『YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』
著者 鈴木祐
出版社 河出書房新社
発売日 2022年 10月 19日(水)

推薦者:横川理恵

横川理恵

推薦者・横川理恵について

ビジョナリー読書クラブ代表
自己理解の専門家。本来の自分を生かし、人生と働き方を変えたい人のサポートをしています。
ビジネス書は月10冊ほど読んで読書会に出ています。人と本に出会える「読書会」の楽しさを多くの人に知ってもらいたいと思い、ビジョナリー読書クラブを主催しております。

おすすめポイント

この本は、科学的根拠に基づき、「時間不足を根本から解消し、あなたにとって有意義な時間を増やす方法」を具体的に解説している本です。 今までの「時間術」の常識を覆します。

時間術に関して誰もが間違う3つの真実とは?

①時間術を駆使しても仕事のパフォーマンスはさほど上がらない
②時間の効率を気にするほど作業の効率は下がってしまう
③「時間をマネジメントする」という発想の根本に無理がある

えーっ!なんと!
今まで「タイムマネジメント」とか「効率化」とかやっていたことは無駄だったのでしょうか?

世の中にこれほどの時間術があるにもかかわらず、いまだに多くの人が時間の悩みをかかえているのはなぜか?
謎を解くために、筆者は時間に関する研究を2000件近く調べ、さらには認知科学、心理学、経済学、医学の各分野から、国内外の専門家役20人に最新の見解を尋ねました。
その結果わかったのは、次のような事実です。
・万人に効果があるような時間術は、いまだひとつも見つかっていない
(中略)
あらためて複数のデータチェックと専門家へのインタビューを重ね、やがてひとつの結論にたどり着きました。
①私たちが本当に気にすべきは、時間ではなく〝時間感覚〟である
②時間は平等だが、〝時間感覚〟には個体差がある
③個体差に合わせて〝時間感覚〟さえ書き換えれば、あなたは時間を有効に使えるようになる

ふむふむ。大事なのは「時間感覚」が人によって違うということなんですね。自分が〝時間感覚〟に対してどんなパターンを持っているのかを知って、自分に合った時間術を使うとよいのですね。

正しい時間術とは、あなたの「予期と想起」を調整するものである

「予期」とはこれから起きる変化の見込みを計算したもの。 「想起」とは過去の時間に対する考え方のことです。

「予期と想起」のずれに個体差があります。自分の個体差を知って、自分に合った時間術をとりましょう。そのための自己診断とフレームワークが紹介されています。

読後感

ポモドーロテクニックとか、TO DOリストとか、やってみたけれどうまくできない私ってダメ人間か……、と思っていました。しかし、ほうっ!人によって違うのね。だったら自分に合った方法を探してみよう!と思い、まずは自己診断してみました。

私は、予期のパターンが「浪費家(予期が薄くて多い)」:将来の自分とのつながりが感じられないのに、すべきことのイメージがいろいろと頭に浮かび続けている状態です。遠い未来のタスクに現実感を抱きづらいせいで重要度が低い目の前の作業を優先しがちで、時間を浪費した気分に襲われることが多くなります。
そして、想起のパターンは「楽天家」であり「怖がり」もある。

では、どんなことをしたらいいいかというと……。
本書で紹介されている方法を試してみよう!と思いました。やってみての結果はこれから。楽しみです。

こんな人におすすめ

「いつも時間が足りず、何かに追われている」
「もっと大切なことに使う時間を増やしたい」
「限りある人生、このままの過ごし方でいいのだろうか」
時間の使い方に満足していないすべての人。
人生と働き方を変えたい人。