1%の本質を最速でつかむ「理解力」

1%の本質を最速でつかむ「理解力」
著者 山口 拓朗
出版社 日本実業出版社
発売日 2022年 05月 20日(金)

推薦者:吉良健一

吉良健一

推薦者・吉良健一について

大阪から参加のきらけんこと吉良健一と申します。
プロジェクト収支管理のソフトウェア会社にて、既存顧客向けソリューション営業をしています。物事を引用、気づき、行動でアウトプットするアウトプットリーダーです。

ビジネス書や小説など読書を行い、読書会にて宣言をしています。本活動を通じて新刊への感度を高めたいと思い参加しています。私の気づきがみなさんの体温を少しでも上げられるよう活動いたします!

おすすめポイント

「理解したつもり」という壁を乗り越えて、深みへと踏み込む力のこと。

「理解力」とは一体何ぞや? と聞かれた際の著者の答えです。

著者の山口拓朗さんは、26年間で3,600件以上の取材・執筆歴を誇る、理解するプロです。理解力を高めるために必要な要素は、インプット力から推測力、「理解の箱」の整理、目的意識、文脈理解、動機づけなど、さまざまな要素が絡み合っています。

認知心理学に「スキーマ」という理論があります。
スキーマとは、「理解するプロセス」についての概念のひとつで、簡単に言うと「ある情報に接した際、すでに持っている情報を活かして物事を理解する仕組みのこと」です。これこそが前述した「理解の箱」です。
人が物事を理解する際には、すでに頭の中にある「理解の箱」を使っています。この「理解の箱」が多ければ多いほど、また、箱の中の情報が充実しているほど、わたしたちはスピーディかつ的確に理解することができるのです。
(中略)
本書でお伝えする理解力の本丸は、多種多様な「理解の箱」を格納する「脳内ライブラリー」の充実と活性化です。

「理解したつもり」という壁を乗り越えるため、さまざまなアプローチ法が紹介されている点です。1つでも実際に試すことで、理解力を高められるのではないでしょうか。

読後感

「理解力」について体系的に理解できました。私はこれまで、「理解したつもり」であることが多かったですが、「理解の箱」という概念を知ることで、物事を多面的に捉えられるようになりました。

また紹介されていた「読んだ本や聞いた話を書き出してまとめること」は、自分自身の新しい習慣になりました。

こんな人におすすめ

理解力はコミュニケーションを図るうえで、また、自分が何かしらの行動をする上で、必ず求められる能力です。コミュニケーションの悩み、行動の悩みを抱える人に特におすすめします。