実力も運のうち 能力主義は正義か?
著者 | マイケル・サンデル |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2021年 04月 25日(日) |
推薦者:杉本輝美
推薦者・杉本輝美について
頑張って働く会社員です。
おすすめポイント
本書は「ハーバード白熱教室」や「これからの「正義」の話をしよう」で著名なサンデル教授の最新刊です。
アメリカの政治情勢における昨今の努力・能力主義の強調はそもそも不平等の強調であるという理論に始まり、なぜドナルド大統領が当選したのか?という多くの日本人にとっての疑問を解消させてくれる理論も展開されています。
また、努力・能力主義の成功者はたまたま恵まれた環境に存在しているからであり、謙虚であるべきだ、という主張は、人の価値とは何か?を考える機会を与えてくれます。
われわれはどれほど頑張ったにしても、自分だけの力で身を立て、生きているのではないこと、才能を認めてくれる社会に生まれたのは幸運のおかげで、自分の手柄ではないことを認めなくてはならない。
結論-能力と共通善 民主主義と謙虚さ より
そろそろ賞与査定が終わった管理職の皆さんだけでなく、賞与フィードバックを受けて違和感を感じておられる皆さんにオススメの一冊です。
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