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『オードリー・タンの思考』を課題図書にして、著者の近藤弥生子氏をお招きして公開ビジョナリー読書会を開催しました。

近藤弥生子氏とパネラー6名、視聴者は録画視聴の方も含めて170名。

公開読書会の様子を、パネラーの1人橋本弘英さんからレポートします。


目次

  • 私がオードリー・タンさんと近藤さんを知ったキッカケ
  • あ…申し込めてしまった!(Happy&nervous)
  • どこを引用したらいいの…?
  • ああ、やっぱり思った通りの方だった
  • 発表:皆さん、深い…
  • 自分の発表:時間が…
  • 平野さんから、近藤さんへのインタビュー
  • 挑戦してよかった
  • 最後に

私がオードリー・タンさんと近藤さんを知ったキッカケ


私がオードリー・タンさんをはっきりと認知したのには2段階ありました。

1段階目:ニュースで台湾は凄腕のデジタル担当大臣のおかげでマスクが効率的に行き渡らせることができたこと、水際対策の両面で成功し、コロナ対策に成功していると知った

2段階目:本屋さんで、「Au オードリー・タン天才IT相7つの顔」を見て「この人が!」と気になり、手に取って目次を読んでみると … 気になる言葉が次々に飛び込んできて、気づいたら購入していました。

その本から、

・トランスジェンダーであること。

・中卒であること

など、大臣になるには、少し替わった経歴であることを知りましたが、
それより何より、オードリーさんの人間性にとても魅力を感じました。

そこから、「オードリー・タン」というキーワードがあると、気になって見たり調べたりして、彼女が行っている事を知ってますます好きになっていきました。

近藤さんの事は、出版前日にされていたClubhouseを聞いて、知りました。

すごく一生懸命に本についてお話しをされていて、「ぜひその本を読んでみたい」と思っていました。

そんな時に …

普段は、時間に追われているのですが、その日はたまたまFacebookをゆっくりみていたところ、理恵さん(ファシリテーターの横川さん)の発信を見てびっくりしました。

“あの”近藤さんを招いての公開読書会をする!?

本当に?

近藤さんとお話しできるかもしれないの?

私の話も聞いてもらえるかもしれないの?

完全に、舞い上がりました。

これは参加するしか無い!

この読書会というのは、毎週日曜日に私が参加している「ビジョナリー読書クラブ」のことです。

いつもは、会員の方のみのクローズドな環境で気軽に、自分の好きな本を持ち寄り、グループに分かれて4~5人で、本から「引用」して、そこからの「気づき」を話し、「宣言」で本から得た気づきから、自分の行動をどうしていくかを発表します。
聞いている方々から、その内容からの気づきやアドバイスなど、自由にフィードバックをもらうという会です。

根が怠け者の私は、放っておくと、永遠に本を読む時間を作らないため、この会に参加することによって、期限を決めて強制的に本を読まなければならない環境に身をおくことができ、おまけに皆さまからもフィードバックまでいただける楽しい会です。


あ…申し込めてしまった!(Happy&nervous)


でも待って、「(オンラインでの)“公開”読書会」って …。

いつも、発表する内容をまとめきれずに、きちんとした発表ができていない人間にとって、「公開」はハードルが高すぎです。

安全が守られている仲間内での発表ではなく、知らない方へ私のグダグダになるかもしれない発表を聞かせてしまう可能性があるなんて、コワすぎます。

(しかも、めちゃくちゃ忙しい時期じゃない …。準備なんて出来ないよ …。)

いったんは、画面を閉じました。

(見なかった事にして、あきらめよう。)

でも、数分後、あきらめきれずに考えを巡らせてしまい、頭はパンク …。
また画面を開いてしまい、気づいたら申し込んでいました。

あ…、私、本当に申し込んでしまった …。

近藤さんとお話しできる喜び!
それと比例して、自分がまとめられずに、近藤さんに失礼になってしまうのではないかという心配と、恐れの入り乱れる複雑な感情がしばらく続きました。

そして、申し込みが始まって、申込者数を理恵さんや平野さんからメールをいただいて、ライブ試聴と録画視聴を合わせて100人越えと聞いて、

(やってしまった…。100人越えの人に見られるの? … ヤバすぎる … 大丈夫か私…)

緊張感は高まる一方でした。


どこを引用したらいいの …?


本を読み進めるうちに、気づきました。

(この本、他の本よりも、私の感情にひっかかる箇所が多すぎる …。)

私は、実際の本の場合は、感情にひっかかる箇所に「ひっかかり具合」を色別で、付箋を付けるのですが、付箋だらけになってしまいました。

絶対引用しようと思う所は、「ピンク」の付箋なのですが、ピンクの付箋だけでも7つもありました。

(どこを引用したら良いんだろう…。決められない。)

そこから、何度も読み返してピンクの付箋を3つまで減らしました。
私の話す速度では、3つは絶対無理 …
2つまで絞り込みましたが、その後、急な仕事が入り …
話すことも、モヤっとしてまとめられず、

実際に、引用・気づき・宣言までで時間内に収まるか、確認する事もできないまま、時間切れで、そのまま会に臨む事になってしまいました。

(本当にヤバいぞ私。)


ああ、やっぱり思った通りの方だった


会が始まる前の数分、みんなで近藤さんと雑談をすることができました。

写真の印象のままの、とても美しくて、一生懸命にお話しされる方で、お会いした方ならば、皆さん好感を持たれるのではないかという素敵な方でした。

そして、ページの都合でこの本には書けなかった内容の取材ファイルがたくさんあるというお話しを聞いて、続編を期待してしまう私がいました。


発表:皆さん、深い…


とうとう会が始まりました。

(同じ本を読んでいるのに、そんな事にも気づいたんだ … 凄い)

と思うことしきりです。

そして、理路整然とした発表、そしてフィードバックも、深い …。

普段から、色々な事にきちんと向き合って、考えておられるのだろうなという発表、フィードバックの嵐でした。

少しだけ、エッセンスをご紹介しますと …。

◆オードリーさんが「自分が間違っているかもしれない」と思っていることに驚いた。客観的に「自分は間違っていないか」という視点を持ちたい。また、同じ環境で安心せず、新しい事をするときには、“あえて”抵抗感を感じる事に挑戦していきたい。

▷フィードバック:オードリーさんは常に、社会にとって何が正解なのかと言う視点を持ち、最適解でない場合は、変えていこうというできる人なのではないか。

◆「人から人と知り合うのでは無く、価値観から人と知り合う」というのが今の社会に凄く合っている。価値観が合う人といっしょ物事を行うと、早くすすむ

▷フィードバック:オードリーさんは、インタ-ネットが無い時代には、(価値観の次元が人と違っていたので)周りの人と価値観が合わずに辛かったのではないかと思う。

その後、インターネットが普及し、価値観が合う大学の教授などと知り合えた事によって、希望の光を見いだしたのではないか。私たちもインターネットなどを使って、価値観の合う方と知り合い、良い環境に身を置くことができたので幸せになれるのではないか。

◆社会問題は人が解決してくれるのを待っていたり、1人で解決しようとしたりしても永遠に解決しない。オードリーさんは人と人をつなげてバックアップし、1人1人が能力を発揮できるようにしている。

▷フィードバック:台湾は子供から大人まで自分の国は自分たちで守る!と思っている。

まずは、自分でやってみる→うまくいったら「みんな使っていいよ!(オープンソース・シェア)」という体制ができていることが大きい。

そして、ほぼ皆様が共通して宣言でおっしゃっていたこと。

近藤さんからのこの本を通じて伝えられたメッセージである

「一人の天才を生むことは難しいが、一人一人の心に小さなオードリー・タンを宿そう」

は、本当に実践していきたい事です。

私は、大きな事でも、小さな事をでも、検討して、判断する時に、「オードリーさんなら、どうしただろうか?」と、いったん考えてみたいなと思いました。

その為にも、もっとオードリーさんの事を知りたいし、今後の活動も追っていきたいと思います。


自分の発表:時間が …


いよいよ自分の発表が始まり、考えがあまりまとまってないまま、話しだしてしまいました。

1つめの引用をしている途中で、理恵さんが時計を見せてくれています …

え? あと数十秒? まだ1つめなのに …
ゆっくり話しすぎた …
でも2つめの引用も言いたい …。
結果、時間を大幅オーバーしてしまうという大失態でした。
皆様すみません。

(その後、皆様には巻き気味でフィードバックや発表を行っていただかなければならなくなるという事態に陥ったことは言うまでもありません。)

発表した内容はというと …。

叱るという行為は、その人の態度に対してではなく、ある物事に対しておこなわれるべきと書いてあった。台湾語の流行語に「對事不對人:(ドゥイシーブドゥイレン)人ではなく物事に対して行おうという意味」がある。良くないことが行われているときは、物事に対して注意し、人を否定しないようにしたい。

▷フィードバック:(近藤さん)日本にも同じ意味で「罪を憎んで人を憎まず」という言葉があるが、あえてそのことは書かなかった。そのおかげで、(知った気にならずに)みんなが、すごくその言葉について考えてくれて、反響(共感)が集まった。


私の準備不足で少し苦い経験となりましたが、自分の発表に対して、皆様からいただいたフィードバックは、なるほど … と思う発見が多かったです。ありがとうございました。

そして、近藤さんからの「あえての仕掛け」が聞けた事も、とても貴重な経験でした!こんなこと、著者の方と話せなければ、なかなかなお聞きできなかった事で、本当に贅沢で幸せな体験でした。


平野さんから、近藤さんへのインタビュー


後半の、平野さんからのインタビューでは、以下が印象的でした。

・台湾のコロナの現在の状況は、みんなマスクはしているけれど、生活は普通。

・一般市民が、政府のせいにせず、一人一人が「みんなで打ち勝つんだ!」という気持ちでコロナを克服したと思っている

・台湾は日本を応援している(日本に行きたいし、日本人に台湾に来て欲しい。)


挑戦してよかった


色々やらかしてしまった私ですが、参加できて本当に良かったです。

近藤さんとお話しして、直接本の背景などを聞けた事 … この体験は、一生忘れないと思います。

また、思い切って申し込んで、苦しんで、失敗して … それでも、その体験すべてがやってみないとわからない事で、今となっては良い思い出です。

皆さんもぜひ、体験してみて欲しいと思いました。


最後に


元々「まとめる」スキルが極端に弱いにもかかわらず、自分に挑戦してみたくてレポートを書かせてもらいました。

予想通り、乱文・長文なレポートになってしまいました。

もし、つたない文章にもかかわらず、最後まで読みいただいた方がいらっしゃったなら、本当に感謝申し上げます。

今回、レポートを作成するにあたり振り返ってみて、改めて、貴重な言葉がぎゅっと凝縮された1時間半だったと思いました。

本の最後にこんな一文が書かれていました。

「あなたの心の中に、小さなオードリー・タンは生まれただろうか。」

私の中には、小さなオードリー・タンの種は、確実に蒔かれました。

これを、どう育てていくか … 私なりのオードリー・タンが、迷いながらもまっすぐに育つように、日々自分に問いかけて行きたいです。

レポート

橋本弘英

医療用医薬品専門コミュニケーションエージェンシーのディレクター

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https://visionary-reading.com/sunday-visionary/