VRC年間アワード2021発表!

ビジョナリー読書クラブが選んだ、2021年発売書籍ベスト9の発表です。アワード委員会が推薦する書籍に、審査員21名が評価投票をし順位が決定しました。

アワード読書会の動画はこちら

評価ポイントは以下3つの観点から

  • よかった(主観的)
  • 人にすすめたい(客観的)
  • 社会的価値がある(社会的)

では、発表します。

1位:LISTEN ― 知性豊かで創造力がある人になれる

著者ケイト・マーフィ
出版社日経BP
発売日2021/8/5
詳細https://amzn.to/3KRehKs

審査員のコメント

聴くことの重要性は分かっているようで分かっていなくて、頭では分かっていても、相手に深く共感して相手の本当に伝えたいことを理解することは非常に難しいと気づかされました。非常に参考になり内省させられた本でした。もう一度読み返したい本の一つです。読書会は私にとってトレーニングの場になっています。

コンサルタント業をしていると、ついつい人にアドバイスしたくなります。アドバイスするよりも聴くことによって、相手との信頼関係が良くなり自分の学びにもつながることを教えて頂きました。ご紹介をありがとうございました。

聴くを実践することで、見える世界が変わる・世界とのやり取りが変わるという一文の紹介が、読もうと思いながら先送りしていた要因としての本が分厚い、どーせ耳が痛くなることが書いてあるんだろうなという思い込みを取っ払ってくれました。多様性を受け入れる為には、自己理解を深めること。自分の感情のフィードバックをするという本質的な行動の提示は、なるほどそうかと府に落ちました。

本気で聴くこと、しているつもりでしたが、本当に? と自問自答させられた。誰もが本気の「LISTEN」できるようになると、コミュニケーションの質がすごく上がると感じました。

聞く=知性という感覚、いいな~

この本、分厚くて取っ付き難いのですが、何回か読み返してます。そして、引用として研修にも使いました。聞く力に関する本はたくさん出版されていますが、この本はかなり秀逸です!

聞くスキルは、世の中のすべての人にとって必要だなぁ~と思います。話すこと、書くことよりも、聞くことの方が重要。推薦者自身も、聞くことを大切にしているんだなぁと感じました。

「読書は片思い、聴くことは思いを通わす」聴くことの素晴らしさが伝わりました。

聞く能力は磨ける、意識し続けるのは難しいかも。

読みたいです!

 

2位:すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険

著者山本 健人
出版社ダイヤモンド社
発売日2021/9/1
詳細https://amzn.to/35ZA2bX

審査員のコメント

自分の体を知るというのは、生活のベースになりそうですね。1章だけでも面白いのに、その先も面白そう。気になっていた本なので、すぐに買います!

Nスペのミラクルボディはアスリートの肉体を分析したものだが、人類が1Gの世界で生きていく機能もまたミラクル。

健康オタクには是非読んでみたい本です。腰痛や体質改善に長期間悩まされているので多くの気づきがありそうです。自分の体やパーツパーツの精巧さに感謝することが大切だと気づかされました。

第4章「あなたの知らない健康の常識」にとても興味を持ちました。読みます!ご紹介くださりありがとうございました。

いかに人体の調節機能が、素晴らしいかなど、そんな視点は、持っていませんでしたが、人体を理解することは、自己理解を深めて、身体の声を聴くことに繋がるかもと気付きました。心と身体は、繋がっていることを踏まえると多くの人にとって気付きが多いかもと感じました。

人体、知るのと知らないのは大きな違い。これは読まなくては! と思わせてもらったし、読みましたがとてもよかったです。

無意識化にあるカラダのスゴさ、興味深い

腕って重たいんですね。ありがとう、私の体!

早速買いました!他の身体に関する本は一線を画していて、とても興味深い内容です!

興味深い本のご紹介有難うございます!

3位:上流思考

著者ダン・ヒース
出版社ダイヤモンド社
発売日2021/12/15
詳細https://amzn.to/37zIpeK

審査員のコメント

起こってしまった危機を今後、起こらなくする仕組みづくりをする過程において、本質的課題を見抜く外部の視点により、改善に繋げたということでしたが、組織や会社内部での当たり前が、非常識であるということもありがちな事かと感じました。 本書を読むことで、先ずは、視点を変えて、その都度取り組まないと身に付かないのだろうけど組織運営においては、大切な事だと感じました。

「起こってしまった危機にただ対処するよりも、危機そのものを起こらなくする」ことまでを考えて仕事をすれば、根本的に物事が解決するのだろう。危機に至る前に、これは何かが変と感じるアンテナが必要。ご紹介くださりありがとうございます。

原因は常に川上でつくられているけれど、川下に来た頃には、原因不明の現象として見る人も多いと思います。 真因を追求して問題を解決する、書かれた内容がズバズバきます。

経営者は「上流思考」をもっていると思いますが、現場の方は決まったルールに則っていることが多いと感じています。だからこそ、現場の方々がこの本を読んだたら、きっと良いことがありそうですね。

なぜなぜを5回繰り返し真因を見つけることは大事だが、結果 人間性など抽象化してしまうと対策は難しくなる。見切りも必要。

どうも内容とタイトルがミスマッチのように思えますが、内容を聞いて考え方の訓練になるように思えます。

誰も気づかない、セクショナリズム、時間がない、、、いやというほど悩まされた事象です。上流思考で問題が起こる前に対応する施策に、川下まで理解させ具体的な行動を起こさせるにはどうすればよいのだろうか?と疑問に思いました。多くのノウハウや気づきがある本かと思います。

上流で課題を止めることがどれほど大切か、準備が苦手なので、そこを見直そうと思わせてもらいました。

タイトルが刺激的&上流が大事、その通り

「そもそも、なぜ?」で振り返る時間をあえて持ちます!

4位:ザ・メンタルモデルワークブック

著者由佐美加子、中村伸也 
出版社オオルリ社
発売日2021/11/12
詳細https://amzn.to/3uuebTD

審査員のコメント

自己理解が弱い人は、これで鍛えられそうですね。そして、自己理解している人も、さらに深めることが出来そうです。自己理解って凄く大事なので、多くの人が読んだら良いなぁ~と思いました。

ワークをするとより理解しやすいというのは、読みっぱなしより理解が深まる気がします。読んでみたいです。

一番に読んでみたい本です。いくつになっても自己理解は難しく、生きている限り永遠のテーマかもしれません。具体的にワークを勉強してみたいと思いました。

自分を知る上で役立ちそうな本ですね。ご紹介くださりありがとうございました。

本書のワークを通して、自身の思い込みに気付く、新しい自分出会う体験は、確かにやらなくても考えなくてもこのまま生きていけるけど、紙一重の行動の違いが未来を作るんじゃないかなと感じました。 今の職場においても特定の誰かのために役立ちそうと感じました。本書のようなワークブックを紹介してもらって良かったです。先ずは、自身で取り組んでみます。

イケてる自分とダメな自分を全て書き出すなど、ワークをぜひやってみたいと思いました。

自分に興味ないんよなー。

毎年アップデート?出版されていたとは知りませんでした。 実践につながる内容も多く、早速購入しました!

3年にわたる思いが伝わりました!

こちら3回も紹介されているので、読んでみたいです!

己を知ることで、他者にも良い影響を与えられる。

5位:LIFE SHIFT 2

著者アンドリュー・スコット
出版社東洋経済新報社
日付2021/10/29
詳細https://amzn.to/3rhROi5

審査員のコメント

生涯における人間関係の重要性、大事ですね。プレゼンは評価対象外ですが……冒頭にこのクオリティーで来られると話しにくい(笑)

類書は沢山あると思いました、それらと本書の違いがよくわからないです。

「信頼関係を土台にオープンな会話」ができる、ビジョナリー読書クラブの良さを再認識しました。

1も読みましょう〜

読んだ本で非常に面白く参考になった本です。やや抽象的な内容なので、具体的な行動は自分で自分に合う行動施策を考える必要はあると思います。

引用の最後部分、「大勢が声を合わせて訴えてはじめて、私たちの人生に大きな影響を及ぼす組織や機関に耳を傾けさせることができるからだ。」が刺さりました。ご紹介をありがとうございました。

一人だけでは、出来ないこと変えられないことも繋がるまとまる事で社会を変えるきっかけになり得るということに気付けました。 余生・老後という概念が変わることで、一人一人の生き方に影響を与え、好循環に繋がるのではないかと感じました。

行動が大事。行動をすればチャンスに満ち溢れている時代というところが響きました。動きます!

計画も戦略も苦手~w、この本の1が積読~ww。

この本、分厚くて取っ付き難いのですが、何回か読み返してます。そして、引用として研修にも使いました。 間違いないです!

6位:世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

著者フランク マルテラ
出版社ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日2021/3/22
詳細https://amzn.to/3rc4rew

審査員のコメント

幸せの定義を改めて考えるのが人生の質を高めるのかと気づきました。利他心ですね。

幸福感は、個人差もあり、考え方、捉え方、環境や状態によって異なると思います。幸福論の本にはよく「利他」の精神が幸福感につながると書かれています。フィンランド人が具体的にどうやって幸せを感じるか知りたいと思いました。

引用部分の「ほんのわずかでも世界に貢献することができれば、それだけで自分の人生に意味が生まれる。」に共感しました。より良い世界にするために自分ができる小さなことを積み重ねていきます。ご紹介くださりありがとうございました。

手足を動かさずに生きていける満たされているのが、当たり前の現代おいて、人生の目的、幸せを満たすには、他者との関係を築きながら自分を使いきる事が、大きな喜びと満足に繋がるということかなと感じました。

幸福の定義も人それぞれ。自分の幸せポイントをちゃんと知ろうと思います。

幸福の定義、自分でするかな~。そして人それぞれやからな~

幸せの定義を改めて考えるのが人生の質を高めるのかと気づきました。利他心ですね。

幸せの求め方を考えさせてくれました。

多様性、世界の中で日本人だけが特殊ではない。多様性を認める文化は他を知ることから始まる。

7位:日本式経営の逆襲

著者岩尾俊兵
出版社日本経済新聞出版
発売日2021/6/19
詳細https://amzn.to/3769EOd

審査員のコメント

製造業の方、海外との取引がある方は、読んだ方がよさそうですね。それにしても、どうして「海外企業は凄い!」っていう風潮が作られているのでしょうか??

 プレゼンを聞いて、いろいろと納得する内容でした。30〜40代のビジネスパーソンに読ませたいと思いました

日本のことを学び直し、日本人として自信を持ちたいと思いました。

今は「日本も良いものを持っていた」という過去形になってしまっているのが残念です。この本を読んでみます。

GAFAMを殊更意識する必要はないが、参考にはしましょう。

日本人はどうしても悲観的に考えてしまう傾向があるので、現役バリバリの経営者やこれからの若い人に是非読んでもらって、日本人に自信を取り戻して貰いたい本だと思いました。

品質工学を代表するのが「タグチメソッド」とは知りませんでした。製造業の方はよくご存知なのでしょうね。ご紹介をありがとうございました。

日本人が、弱さを指摘されているコンセプト化・論理モデル化については、違いを生み出している要因として、義務教育の内容格差も大きいのではと思うが、個人的には、働く大人こそが、弱みを学びによって変えていくことで、大きく成長出来るのではと感じました。 若い方々にも正しく現状認識するために読むべき一冊なのかなと思いました。

日本が原点であるものがたくさん聞けたのがすごくよかった。

個人的興味は高い本だがそうじゃないヒトも多そう

8位:進化思考

著者太刀川英輔
出版社海士の風
発売日2021/4/21
詳細https://amzn.to/3MbIdSb

審査員のコメント

「読みにくい」というところでちょっと気持ちが抑制されたけど、それを乗り越えたら凄く良いのかも。まずは、Youtubeからはいってみるのが良いのかも。

読み辛いらしいので、じっくり読んでみたいですね。自分の頭で考えることができるというのは非常に興味があります。アイデアだしの右脳的9つの切り口は面白そうです。何か読むことに期待を持たせてくれそうな本です。

発表の中では触れられていませんでしたが、タイトルの『進化思考』の漢字「思」の「心」部分がひっくり返っているのはなぜ?に気を取られて、内容が難しいということ以外あまり頭に入ってきませんでした。自分では絶対に手に取らないような本だったので、ご紹介くださりありがとうございました。

創造性は、誰もが持っているものだけど、正解を求める教育の影響によりというのは、確かに・・と感じました。自分の頭で考える、アイデア出しの為のフレームワークについては、私も実践の場で使えるようにしたいと感じました。

「読みにくい」からこそ、アイデア力が鍛えられそうですね!

紹介がおもしろ過ぎて読みたいです!

思考の「思」が鏡文字?になっていることに注目。

読みにくいという発表が、すごく読みたくなりました。笑

意外とイケる気もするが深さに慄く……。

確かに難しそうですが、このような本には大きい価値があると思います。

9位:ハーバードの美意識を磨く授業

著者ポーリーン・ブラウン
出版社三笠書房
発売日2021/11/26
詳細https://amzn.to/3KnWE4V

審査員のコメント

専門書っぽくてちょっと重ため?と感じました。ただ、85%の重要性を考えると無視できないですね~。

モノをブランディングする上では参考になると思います。

何でそれを選んだのかを聞くことで、その人の、人となりがわかり距離が縮まることを実践したいと思いました。

大変興味深いです。読もうと思いました。

ART感覚はこれから鍛えたほうがいい。

タイトルだけでは読まない本ですが、中小企業はブランディングに非常に弱く、製品開発している社員に是非読ませたいと思いました。個人的には美意識とは何か?美意識の磨き方をどうすればよいのか?を知りたいので読んでみたい本ですね。

引用部分の「85%を占めているのは、分析的思考ではなく感情や感覚」は、まさにその通りです。感覚=センスを磨いていきたいと改めて思いました。ご紹介をありがとうございました。

美意識をビジネスに活かすという視点が、新鮮だと感じました。 他者のいいね!「なぜそれを選んだの?」と美しいものを美しいで終わらせずに他者の視点を聴くというのは、自身の美意識を広げるのにいい質問だと感じました。

なんでも「長く愛される」ものってたしかにある。共通点は? 色々考えさせられました。

美意識、磨きたい……。

これからの時代、人間の力、特に観察力、審美眼のようなものが大事だと思ってました。 そのために磨くべきこと、日常で見過ごしがちなことも含めて、示唆にとんだ本だと思います。