「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
著者 | 藤吉豊・小川真理子 |
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出版社 | 日経BP |
発売日 | 2021年 01月 08日(金) |
推薦者:平野友朗
推薦者・平野友朗について
一般社団法人日本ビジネスメール協会 代表理事。
メールコミュニケーションの専門家。
顧客対応、営業、効率化、基礎などメールに特化した研修やコンサルティングをおこなっています。
おすすめポイント
世にある文章術の本は、書くことを生業としていたり、書き方を教えることを生業にしている人が書いたものが大半。そのため、書き手の主観をはじめとして、個性が浮き出た本となることが多いです。
私自身、メールのライティングを指導したり多くの関連書籍を出してきましたが、私の経験から見つけた法則を説明しているに過ぎません。
今回ご紹介する『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』は文字通り100冊のノウハウを1冊に凝縮した本です。
本を書くときに、いろんな本を参考にしても参考文献としてあげない著者もいるようです。人のノウハウを下敷きにして、自分のノウハウを追加して独自のものとして出版されるものもあります。
でも、この本は清々しいくらい「参考にしています」と宣言しています。
巻末には、実際に参考にした100冊の一覧も掲載されています。
もちろん私の本も載っていますが、別の本を選んでほしかったなぁ~という気もします(笑)
オススメポイントは、100冊で取りあげられているポイントベスト40をそのまま題材として使っているところです。多読するよりは、まずこれを一冊読めばルールがわかる。初めの一冊としてもオススメできます。
一部引用しましょう……。
はえある1位は、「文章はシンプルに」です。
「不要な言葉を省く」「簡潔に書く」「1文を短くする」「贅肉を落とす」「枝葉を切り取り幹だけを残す」など表現に違いはあるものの、「シンプルに書く」ことの大切さは、100冊中53冊に記されていました。では、「シンプルに書く」とはどういうことでしょうか。53冊が伝えている内容を1文で要約すると、こうなります。
「なくても意昧が通じる言葉を削る」
わかりやすい文章を書くには、無駄な言葉を使わず、簡潔に書くことが大切です。2位 伝わる文章には「型」がある
「結論が先、説明があと」の「逆三角形型」が基本
説得力を高めたいときは「結論→理由→具体例→結論」の「PREP法」
論文は「序論→本論→結論」の「三段型」で書く文章のプロの共通ノウハウの2つめは、「文章を『型』に当てはめる」です。「型」とは、「文章の流れを示すパターン」のことです。
スタイル、フレームワーク、フォーマット、テンプレートなど呼び方に違いはあるものの、文章のプロの多くが「型」の大切さに言及していました(100冊中38冊)。
読後感
よくまとまっているなぁ~という印象。
これがあればライティングのセミナーがすぐに作れてしまいます。
多くの本で取り上がられているものは、王道であり効果が高いところのはず。
40のチェックポイントにそって文章を書くだけで、伝わりやすくなるのは間違いありません。
こんな人におすすめ
文章を考えるのに時間がかかる、文章を書くのに時間がかかる。
そのような人にオススメです。
文章を指導している私でもとても参考になりました。
そういう意味では、「書く」機会があるすべての方にオススメです。
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